r-06-11 部屋別のリフォーム|収納 収納を増やしたい、なんとかしたいというのも、リフォームを思い立つ切っ掛けとしては少なくないでしょう。よくあるのは、既存の押入の改造です。今は布団より、ベッドを使う方が多く、昔のように押入=布団入れの必要は少なくなってきました。そこで、押入の中段の板を外して洋服を掛けられるようにしたり、子供部屋だったら机を入れたり。施工業者に頼まなくても、ちょっとした日曜大工でできてしまうので、自分たちで楽しみながら改造するのもいいと思います。 しかし、今ある押入や収納では足りなくて増やしたい場合や、あちこちに散らばっている収納を、使いやすくまとめたい時など、建物の構造をいじる必要がある場合には、工事内容に合った施工者に依頼する必要がありますが、ここで躊躇してしまう方がけっこういらっしゃいます。浴室やキッチンが新しくなるのと違って、収納を増やしたり、使い勝手を良くする工事は地味というか、新たに製品を買うというのではないので、有り難みが感じずらいというか。しかし、生活を快適にするには、物が片付くということがとても重要です。 左の写真は子供部屋につくった収納棚です。棚板は上下できるようになっており、下にはキャスター付きのガラガラと引き出せる箱が入っています。こまごました収納をあちこちにつくるのではなく、直感的に分かりやすくなっていることが、整理整頓するコツかと。 右の写真は男の子二人の子供部屋に置いた単独のクローゼットです。私物はこの中で監理しなさいと、子供一人に一台ということで二台、大工さんににつくってもらいました。 生活を便利にしてもらえると思って買ったものでも、それらが片付かずに散らかっていたら、まるで家全体が物置きとなってしまい、人の居場所がなくなってしまいます。しかし、収納するところをつくってないのに片付けろというのは、道路も駐車場も整備されてないのに、車をどんどん売っていることと同じです。収納スペースが無いのなら、物を増やさなければいいのですが、ショッピング自体が娯楽となってしまった我々には、物を買わないというはけっこう辛いことになってしまっています。造りつけるか、動かせる収納なのかは別として、片付く収納を考える必要があり、それはけっこう重要なことです。