r-06-10 部屋別のリフォーム|トイレ トイレのリフォームというと、便器を交換して、床と壁の仕上げを張り替えるというのが多いと思います。以前は別物だったウォシュレットと便器が一体型になったものや、水道に直結水できる、水を貯めておくタンクを無くしたコンパクトなものがあったり、便器を交換するだけでも良くなりますが、手洗い器を別に付けたり、収納をつくったりすることもできます。 左の写真はリフォーム例です。ここでは、洗面所、脱衣所、浴室そしてトイレという水場全体のプランを見直し、以前とは違う場所にトイレを移しました。前のトイレでは、便器のタンクにある手洗い(タンクに水をためる時の水で手を洗う)を使っていましたが、手洗いを便器から離し、独立した手洗い台を設けています。この手洗い台の窪んだスペースは、壁の裏側にある納戸を少し使わせてもらっています。プランを見直したことから配管の新たな取り回し工事があったため、工期は2週間と少々長くかかりましたが、使い勝手が良くなり喜んでいただいています。 トイレの目的は排せつですから、便器と手洗いがあれば事は足りますが、トイレで新聞や本を読む方には、ちょっとした物を置けるカウンターや、壁の厚みを利用して本棚をつくるなど、工夫次第でいろいろなことができたりします。 そして、冬の寒さ対策も、高齢者の方々にはありがたいものです。トイレは狭い空間なので、暖房設備の計画から外れてしまいがちですが、常に扉を閉めている状態のトイレは、他の部屋の暖房の恩恵は受けずらく、高齢者の家内事故の多い場所になっています。便器に暖房機能が付いているものもありますが、オイルヒーターや電気ヒーターなども含めて、ご自分達の生活スタイルに合った方法をご検討ください。