r-06-01 部屋別のリフォーム|玄関 玄関は、靴を履いたり脱いだりする場所ですから、まずこの靴を収納する必要があります。その他に室内に持って上がらない傘や、玄関先を掃除する道具などの置き場所があるのかも、使い易さに影響します。 では、収納を増やせばと、ホームセンターなどで下駄箱や棚を買ってくればいいかというと、一般的な玄関はそんなに広くなく(マンションなら尚更)、既製品ではけっこう無駄なスペースができてしまい、期待したほど収納量が増えなかったり、バラバラな家具では乱雑感が増してしまうこともあります。狭い場所ほど工夫が必要になるので、収納目的の玄関リフォームというのも良いと思いますが、その際一緒に考えていただきたいもう一つの工夫があります。 玄関は外部と通じている出入口なので、住まい手以外の人、それに外気や音など、外部から干渉される場所です。玄関扉を開けるとすぐ室内という間取りだと、人の視線や外気などがダイレクトに入ってきます。玄関先だけで応対したい人に対して、また外が寒いときなど外気の影響を室内に与えないようにするには、玄関の室内側に扉や引戸などの間仕切りをつくることがお勧めです。 よく暖簾や簾を掛けて、視線を遮ったりしますが、これだと外気をシャットアウトすることはできません。予算にも依りますが、建具を入れることにより玄関を室内、もしくは外部と使い分けることができるようなり、室内の快適性がずいぶん良くなります。 また、宅配便の受取りサインをするためのちょっとした棚、靴を履いたり脱いだりするときに腰掛けられる椅子や台などを配置したり、そんな工夫も合わせて考えてみてはいかがでしょう。